なぜハイブランドのレザーは傷つきやすいのか?素材の秘密
2025/03/12
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ハイブランドのバッグや財布を手に入れたものの、「ちょっとした摩擦で傷がついた…」「思ったよりデリケートで扱いに困る」と感じたことはありませんか? 一般的に、高級レザーは品質が良く耐久性も高いと思われがちですが、実はハイブランドのレザーほど傷がつきやすいという特徴があります。
これは決して欠陥ではなく、むしろ高級レザーならではの特性なのです。
この記事では、ハイブランドのレザーが傷つきやすい理由や、その素材の秘密について詳しく解説します。
ハイブランドレザーが傷つきやすい理由
① 「フルグレインレザー」の使用
ハイブランドの多くは、フルグレインレザー(Full-Grain Leather)と呼ばれる最高級の革を使用しています。これは革の表面を削らずに、そのままの風合いを活かしたもの。 天然の風合いが美しく、経年変化(エイジング)を楽しめるのが魅力ですが、その分傷がつきやすいというデメリットがあります。 一般的なレザー製品は、傷やシミを目立たなくするために表面加工を施しますが、ハイブランドの製品はあえて加工を最小限に抑え、ナチュラルな仕上げにすることで高級感を演出しているのです。
② ソフトな質感を重視
ハイブランドのレザーアイテムは、手触りの良さやしなやかさを重視するため、極めて柔らかいレザーを使用することが多いです。例えば、エルメスの「ヴォー・スウィフト」や、シャネルの「ラムスキン」は、驚くほど滑らかで柔らかい反面、爪やアクセサリーのちょっとした接触でも傷がつきやすいのが特徴です。 一方、耐久性を重視したレザー(例えばサフィアーノレザー)は、表面に型押し加工が施されており、傷がつきにくいですが、ハイブランドの多くはこのような加工を避け、ナチュラルな質感を優先しています。
③ 染色・仕上げの違い
ハイブランドのレザーは、発色の美しさや深みのある色合いを出すために、染料仕上げ(アニリン仕上げ)を施しているものが多いです。これは、顔料仕上げ(表面にコーティングする方法)と比べて、よりナチュラルな見た目になる反面、傷や汚れが付きやすくなります。 特に、明るい色のレザーは色移りしやすく、汚れも目立ちやすいため、取り扱いには注意が必要です。
ハイブランドレザーを長持ちさせるポイント
✔ バッグは収納時に型崩れを防ぐため、中に詰め物を入れる
✔ 直射日光や湿気を避け、風通しの良い場所で保管する
✔ 使用後は柔らかい布で軽く拭き、定期的にレザー専用クリームで保湿する
✔ 爪やアクセサリーで傷つけないように注意し、ラフに扱わない
まとめ
ハイブランドのレザーが傷つきやすいのは、「素材の品質が低いから」ではなく、むしろ「最高級の天然レザーを使用しているから」です。 ナチュラルな風合いやエイジングを楽しむために、あえて表面加工を施していないため、扱い方には気をつける必要があります。しかし、適切なお手入れをすることで、時間とともに味わい深い美しさを増していきます。
大切なハイブランドのレザーアイテムを長く愛用するために、ぜひ丁寧にケアしながら楽しんでみてください。